海外青年協力隊として派遣される小林虹矢さん(右)と中西千里さん(左)。桜井市長から激励を受けた=22日午前、市役所市長応接室 (2024/11/22)
昭和天皇の食事を再現した「秋幸苑の夕べ」。参加者は見頃の紅葉とともに味わった。中央奥が第15代当主の飯塚さん=17日、市内新道の飯塚邸 (2024/11/21)
「全市一斉地場産給食デー」で鯛めしを味わう新道小の子どもたち=19日、同校 (2024/11/20)
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北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さん(46)、祐木子さん(48)夫妻は長女重代さん(22)、長男克也さん(19)の帰国から1ヶ月の22日、市民会館第1会議室で会見を行った。「日本では自由に好きな所に行ける」と一家は先週末、薫さんの両親と福島、山形県に旅行をし、子供たちが喜んでいたことを明かした。2人は「遠くない県内の大学」で今秋から本格的に日本語の勉強をする。
薫さんは子供たちの近況を「思ったより精神的に安定しているのでほっとしている」とする一方、「1人の日本人として生活していく道のりは短くない。道筋をきちんとつけ、緊張感を持ってやっていく」と述べた。2人は日本語の必要を切実に感じているといい、薫さんは「言葉が通じないと、友だちはできない。語学と同時に社会と接触する機会としたい」「日本でいろんなことを学びたがっている。今後の定住を前提にしているからだと思う」と述べた。最近は会話の半分ほどが日本語で、日本名を呼ぶと返事をするという。
また、子供の帰国後初めて会見に臨んだ祐木子さんは、東京からのバスの中で重代さんが窓の外を見てあまり話をしなかったことから、「最初は正直、大変だなという印象を受けた。(娘には)いろんな思いがあったんだろう」と述べた。数日たって台所の手伝いをしたり親せきと接し、「一緒に生活する中で普通の親子に戻れた気がする」と振り返った。
(2004/ 6/23)
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