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西山町で劇団旗揚げ 天明義民を上演へ
 地域の伝統文化の保存事業に取り組んでいる西山町でこのほど、江戸時代二十年にわたる嘆願で藩政改革を勝ち取った天明義民を舞台化しようと、町民の演劇クラブが旗揚げした。町の花にちなみ、その名も「西山かたくり一座」。台本は東京の「町おこし演劇協議会」顧問で作家の石堂秀夫さんに依頼し、今年五月のオーディション、十一月十五日の西山ふるさと館公演を目指す。

 天明義民とは二百年前の安永、天明、寛政年間、今の西山町を中心に刈羽、三島郡の十一藩が椎谷藩の圧政に耐えかね、前納金の返済などを求めた嘆願運動。庄屋代表を中心とした武力なき抵抗で投獄、死罪などの犠牲者を出しながら、農民たちは幕府などへの直訴、陳情を繰り返し、ついには藩政改革を勝ち取った。

 遺族、関係集落などでつくる義民の顕徳近慕会は五年に一度、慰霊祭を開いている。また、町は地域の歴史、特殊な文化遺産を後世に伝えたいと、平成八年度から中学生向け歴史副読本の復刻、講演会、戯曲化に取り組んでいる。戯曲を依頼された石堂さんは昨年から町や周辺を訪れて取材を重ね、台本は近く完成する。劇団員の募集は昨夏から町内に呼び掛け、高校生から七十歳代まで六十人余りが集まった。

 このほど開かれた発会式では、名称、会則、役員を承認し、事務局は町教委に置くことを決めた。座長に決まった遺族の一人で西山ふるさと館の井利周治館長は、「町民が主役の劇団だ。和気あいあいのうちに楽しく成功させたい」とあいさつ。また、子孫の会の荒川シヅエ代表は「領民の苦難を救うため、一身を犠牲にして立ち上がった先人の苦労に思いを新たにした。義民に日の目を当ててもらい、この上ない喜びです」と述べた。

 スタッフは、キャスト、照明、音響、小道具など八十人規模。上演時間は一時間四十分程度。脚本構想では、重いテーマに恋愛もからめ、明るい作風、地域色を目指すという。五月に演出家、脚本家などがオーディションで配役を決め、六月から台本読み、八月から立ちけい古に入る。

(1998/ 4/ 7)

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