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園児の激励を受け、次々と出発する除雪車=22日、市内藤元町の市除雪基地 (2024/11/25)


海外青年協力隊として派遣される小林虹矢さん(右)と中西千里さん(左)。桜井市長から激励を受けた=22日午前、市役所市長応接室 (2024/11/22)


昭和天皇の食事を再現した「秋幸苑の夕べ」。参加者は見頃の紅葉とともに味わった。中央奥が第15代当主の飯塚さん=17日、市内新道の飯塚邸 (2024/11/21)

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プルサ−マル 住民投票へ署名活動
 東京電力柏崎刈羽原発3号機(沸騰水型、出力110万キロワット)で2000年に導入されるプルサーマル(軽水炉のプルトニウム利用)計画をめぐり、プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク(羽入修吾・桑山史子代表)は28日、産文会館で会合を開き、プルサーマル受け入れの諾否を問う住民投票条例制定に向け、直接請求の署名活動を始めることを決めた。原発に対する立場を問わず各種団体に呼び掛け、住民投票を実現するための新たなグループの設立準備会を11月6日に開く。

 市民ネットは、既存の反原発団体に属していない住民らが中心になって、独自の学習会やアピールをしていこうと今年7月に発足した。「プルサーマルに対して市民の多くが持っている不安の声を行政や議会に届けたい」として学習会などを重ね、8月にはプルサーマル反対の意見チラシを新聞折り込みしたほか、市民アンケートも始めた。当初30人ほどだった賛同者は、300人以上に広がっている。

 9月には住民投票実施の要望を西川市長や市議会各議員に提出し、市長との懇談でも直接訴えた。しかし、市長は住民投票に一貫して否定的な考えで、来春の統一地方選挙前の判断を表明したことから、直接請求に踏み切ることにした。

 28日夜の会合では50人近くが協議した。会見した羽入、桑山両代表によると、「原発に賛成、反対の立場を問わず、プルサーマル計画の受け入れについて住民の意思で判断すべき」との方針を決めた。原発建設を推進してきた柏崎商工会議所、柏崎青年会議所をはじめ、30以上の各種団体に呼びかけていく。

 直接請求に必要な署名の数は有権者の50分の1以上で、柏崎では約1,400人分以上にあたる。12月中に条例案などを添えて条例制定の請求を提出し、1月から署名に入りたい考えだ。条例案は西蒲巻町の住民投票条例を参考に素案を練り上げるという。

 市民ネットが行ったアンケートは、今月14日の第3回集計までに2,700枚余りを集めた。住民投票を「行うべき」が58%で、「行った方がいい」を合わせると81%にのぼった。羽入代表は「柏崎の民主主義にとって試金石。住民が納得してプルサーマルに賛成すれば、その結果は受け止めるしかない」とし、「条例制定に向けて相当数の署名が必要。目標は有権者の3分の1で、2−3万人分」と述べた。桑山代表は「アンケートの回答から市民の願いが伝わり、やる気がわいた。教育、福祉、環境なども、自分たちの意思でやっていくことが大事。自発的に政治に参加する機会を柏崎でつくりたい」と話した。

(1998/10/29)

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