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柏崎刈羽のコメ 1等比率低落止まらず

 柏崎刈羽の農業関係機関・団体が一堂に集まり、今年度農業総括検討会がこのほど、産文会館で開かれた。当地方の今年産米1等比率は31.4%で、県内最下位だった一昨年や昨年よりさらに落ち込んだことから、各機関が今年の反省を踏まえて役割を明確にし、より具体的な手法で農家への対応を進めていくことを確認した。

 同検討会は稲作、大豆、麦、園芸(野菜・果実)など農業全般について、その内容を総合的に検討したり、新しい取り組みを紹介したりして、次年度以降の参考にしようという会議。

 柏崎刈羽産米の1等比率は、一昨年が75.1%、昨年が64.4%で、2年連続県内最下位。今年は新潟食糧事務所柏崎支所が11月末でまとめたところによると、さらに落ち込んで31.4%となった。南蒲原、西蒲原が極端に悪かったことから3年連続最下位という汚名だけは免れたものの、低落傾向に歯止めはかからなかった。

 コメの品質概要について刈羽農業改良普及センターは、登熟期の高温障害と思われる基部・背白粒や乳心白粒が例年以上に多く、早生品種にはカメムシ被害も多く見られたとした。またコシヒカリは品質本来の持つ形にならない扁平粒がかなりあり、これを2等に格落ちした理由に挙げた。今年は高温・水不足という気象条件だったことが背景の1つだが、この傾向は近年、毎年のように見られており、これらの対策を中心に話し合いが続いた。

 土づくりでは、郡市ほとんどの農家が稲わら焼きをやめたものの、田へのすき込み面積は前年より減る結果となり、郡市内でも土壌改良材を多く投入した地域は1等比率が高いこと、魚沼地方は柏崎刈羽の7倍近い量が入れられていることから、さらに農家に土づくりを働きかけていくとした。また春作業全体の検証、田植え時期の徹底、開花前の稲作りの方法などについても根本から見直し、指導体制を再構築して、農家により具体的な方法を明示できるよう努力していくとした。

(1999/12/ 7)

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