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初の市会夜間委員会 傍聴多数

 市議会の柏崎駅等周辺整備特別委員会(金子錦弥委員長・委員8人)が20日夜、産文会館第2会議室で開かれた。議会の正式な委員会が夜間に、庁外で開かれたのは柏崎では初めて。会場には駅前を中心に、柳橋町、東・西本町など市内各地から予想を上回る62人が傍聴に訪れ、委員会の様子を熱心に見守る一方、活発な意見や要望も飛び出し、関心の高さを示した。

 議会は前任期に設置した「議会の地位と権限に関する調査特別委員会」で活性化方策を協議し、その中で市民が傍聴しやすい夜間委員会なども必要に応じて開催する方向が打ち出されていた。駅周辺等整備特別委は「柏崎駅の位置付けと柏崎駅及び駅周辺はどうあるべきか」を共通問題として取り上げ、昨年6月以来、市民生活とかかわりの深い課題を検討してきたことから、まず実践に踏み切った。

 この夜は、最初に6人の委員が1人1テーマを担当してこれまでに提案した内容をそれぞれ総括して意見を述べた。続いて入沢徳明氏(市民クラブ)が「駅周辺の緑化」を再提案し、緑化の認識、駅周辺の緑化の現状、今後の方向性と当面の対応の点から持論を展開。「駅南北に植栽されている街路樹等の維持管理の充実」などを具体案に示した。

 これを受けて、委員が「街路樹の管理など明確な役割分担をしながら、デメリットを克服しつつ推進を、という考えはもっともだ」「植栽をどこの場所にするかが問題。駅前の現状のレイアウトを検討する必要があるのではないか」などを提案した。

 一方、傍聴の人たちから「緑化はいいことだが、駅前の周辺整備が第一の問題ではないか」「駅前は30年、40年前と変わっていないが、どう考えているのか」などの意見や要望が寄せられた。小池義夫・柏崎駅長は「周辺整備はJRの重要な課題。広場を含めた駅全体のスペースとして検討してもらう方がベターだと思う」とも述べた。

 この夜の委員会について金子委員長は「天候が悪かったにもかかわらず、予想以上に大勢の人から傍聴してもらえた。また、多岐にわたる意見や要望をいただき、これからの参考にさせてもらいたい。駅通り商店街、駅南の地域の人たちとは今後も『出前委員会』のような形で話し合いを持っていきたい」とした。

(2000/ 1/21)

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