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MOX燃料品質管理 国が地元に説明

 東京電力柏崎刈羽原発3号機(沸騰水型、出力110万キロワット)のプルサーマルで使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料について、通産省資源エネルギー庁は31日、県・柏崎市・刈羽村に対し、品質管理に問題はないとする説明会を新潟市の県自治会館で開いた。

 MOX燃料をめぐっては昨年9月以降、関西電力高浜原発用燃料に品質検査データねつ造が発覚。東電は製造会社が異なるものの、柏崎刈羽と福島第一原発用燃料の品質管理状況を2度にわたって調査し、「信頼性は高い」とする再確認報告書を今年2月に通産省に提出した。同省は8月10日、報告書の内容を認める判断を下し、すでに輸入燃料検査申請が出ていた福島には合格証を交付している。

 説明会は県が要請したもので、エネ庁から原山保人・原子力産業課長ら3人、東電からも袮津信彦・原子力管理部燃料対策ゼネラルマネージャーら5人、県・市・村からは原子力担当者9人が出席した。東電が改めて報告書の内容を説明したのに続いてエネ庁側は、製造会社のベルゴニュークリア社(ベルギー)で専門家とともに品質管理体制・検査工程・データなどを調査した結果、「東電の再確認作業に問題点は見られない」「品質管理状況に疑問を持つ理由はない」という結論に至ったと説明した。

 これに対し県や市は、品質管理の生データや詳細データが提示されていないことを重ねて指摘したが、エネ庁は、プルトニウムをめぐる国際的な制約や製造会社側の問題ですべての情報を公開できないとしたほか、「ペレット外径のばらつきデータなど、品質が十分かどうかを判断するものは報告書に入っている」「念のためのチェックであり、細かいデータをつまびらかにする必要はない」と理解を求めた。東電側は「われわれは工場でペレット一個ずつのデータは確認している」と述べた。

 終了後、市の若山原子力安全対策課長は「これだけの期間をかけており、国の結論は評価したい。生データがあれば一番分かりやすいとは思うが」と話した。

(2000/ 9/ 1)

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