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柏崎の新県立美術館構想に市民の声を反映したいと、市民有志でつくる「わたしたちの美術館」を考える会(中村文子事務局代表)が15日夜、市民プラザで西川市長らとの懇談会を開いた。同会から出された公開質問状をもとに市長が説明を行い、美術館の持つ機能などを示し、「幅広い意味での地域振興にもつながる」と述べた。
同会は今月3日、美術館構想の疑問点などをまとめた質問状を県と市に提出していた。市長は「書面だけでは限界があるため、少しでも誠意を持った対応をしたい」として、口答で説明に臨んだ。市長のほか、市からは相沢教育長、県からは吉野十三男文化行政課長らが同席した。
質問状で「(日本画家・平松礼二氏から寄贈される)400点もの作品は、県の試案によれば収蔵庫の8割を占め、実質的には個人美術館としか思えない」としたのに対し、市長は「寄贈を受ける作品内容は、これから選別、選択が行われると聞いている。『個人美術館』との考えをもたれることは判断を誤る危険性もある」と説明。県も、市長と同様の考え方を示した。
設置場所については、モネの庭から株分けしてもらったスイレンとの関係で市長は「庭を造築し、それとセットにした美術館というものである。柏崎の環境共生公園のイメージを生かし、その一角に、というのが全体の枠組みであり、市内の他の場所でどうかというのは、今回に限っては選択肢として存在しない」と語った。
また市長は、芸術文化の鑑賞だけでなく、周囲の環境や自然を利用し、子供たちのワークショップ、生涯学習の場などとして期待できるとし、「幅広い意味での地域振興にもつながり得るわけで、市民に還元される要素は大きい」と期待を寄せた。
説明に対して、会場から「美術館を造るのは賛成だが、質の高いものを造ってほしい」とする意見や、スイレンの池の価値、同様の構想があった群馬・中之条町の問題、地元作家の作品収集への考えなどがただされた。同会がこのような機会の継続を要望し、市長は「柏崎に美術館は必要という共通理解がもたれるならば続けたい」と答えた。
中村代表は「意見を聞いてくれる姿勢は見えるが、結果に結びつくかどうかは、これからの市民の声にかかると思う」と話した。
(2003/ 2/17)
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