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柏崎刈羽原発が全号機停止

 東京電力の一連の原発トラブル隠しなどを受けて、柏崎刈羽原発7号機(改良沸騰水型、出力135万6,000キロワット)が29日未明、点検のため運転を停止した。すでに1―6号機は順次、定期検査や点検で止まっており、これで同原発は全号機が停止する事態となった。

 7号機は28日午後4時から出力降下を開始。29日午前零時に発電を止め、1時44分に原子炉を停止した。今回の点検では、原子炉格納容器漏えい率の検査を行うほか、他号機でひび割れが見つかっているシュラウド(原子炉内隔壁)を点検する。当初、7号機は今年9月から定期検査に入る予定だったが、トラブル隠しが大きな問題となった中で、安全確認のための停止を地元が強く求めていた。1997年7月の全7基完成以来、すべてが止まったのは初めて。

 東電原発17基のうち、29日現在で運転を続けているのは、福島第1の2号機と6号機だけ。これらも31日と4月15日に停止を予定している。東電では、原発が全部止まったままだと夏季には電力供給不足が生じるとして、10基程度、約1,000万キロワットの運転再開が必要と見込んでいる。このため、シュラウドにひびがなかった柏崎刈羽原発6号機を4月中に起動したいとしているのをはじめ、点検・補修が終わった号機を、地元の理解を得ながら運転再開していきたい考えだ。

 柏崎刈羽原発の全号機が停止したことについて、武黒一郎所長は「未曽有の事態となり、責任者として慚愧(ざんき)に堪えない。新たな決意の下で、点検、補修、(トラブル隠しの)再発防止を徹底するとともに、地域の皆さまへの説明を積み重ねていきながら、1日も早く私どもの役割を再び果たすことができるよう奮励していく」とのコメントを発表した。

(2003/ 3/29)

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